本当に相手を認めて生きていく世界 「そうだお坊さんとお茶しようオンライン 恩師の声を聞く住職の法話シリーズ
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- Опубликовано: 15 сен 2024
- 親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要をご縁に、恩師の声を聞くシリーズを始めたいと思います。浅井成海先生のエッセイを味わってまいります。よろしくお願い申し上げます。合掌
【浅井成海先生 プロフィール】
「浅井 成海(あさい なるみ / じょうかい、1935年5月28日 - 2010年6月6日)
略歴 福井市生まれ。龍谷大学卒、龍谷大学文学部助教授、教授、2001年定年、名誉教授。2003年「法然とその門弟の教義研究 法然の基本教義の継承と展開」で龍谷大学文学博士。浄土真宗本願寺派 浄光寺前住職
【今回の引用】
(115)
「よしあしの文字をもしらぬひとはみな まことのこころなりけるを」
善悪の字しりがほは おほそらごとのかたちなり」
「「善」「悪」という字の意味さえも知らない人は、みなまことの心であるのに、その意味をさも知っているかのように振る舞っているこのわたしは、嘘いつわりにまみれた姿である。」
(116)
「是非しらず邪正もわかぬ このみなり 小慈小悲もなけれども
名利に人師をこのむなり」
「ものごとの善悪も、正しいことやよこしまなことの区別もつかないこの身である。わずかばかりの慈悲さえもっていない身でありながら、名誉や利益を求めて人の師となることを望むのである。」
『正像末和讃 現代語版』本願寺出版社 196頁
「この「ご和讃」に接しますと人間の姿、私自身の本当の姿が知らされ、ただ念仏申すばかりです。親鸞聖人がどこまでも、教えを聞き続けなけがら、自分の中にある、何が正しく何が間違っているのかという是非・善悪・邪正を論ずる世界を、徹底的に「おほそらごと」であると、念仏申す生活の中で見つめていかれるのです。この聖人の生き方に心を打たれます。」
「私たちの生きている世界では、白か黒か、良いか悪いか、勝つか負けるかというようなところで判断をし、そして誰が実力者であるか、誰が人生の勝利者であるか、誰が間違っていたのかというような判断をします。それが生きていく基準であると考えているわけですが、その基準を根底からくずして、完全な者は一人もいないのだ、念仏の教えに「南無阿弥陀仏」とはたらきかけてくださる。宗教的な真理に生きていく世界、そのはたらきの中で知らされていく世界を通して、嘘、偽りの中に生きている者が本当に手を取り合って、本当に相手を認めて生きていく世界があるということを示しておられます。」
『仏教のこころ 念仏のこころ』2000年 法蔵館刊 162~163頁
【私たちのちかい】
一、自分の殻(から)に閉じこもることなく
穏(おだ)やかな顔と優しい言葉を大切にします
微笑(ほほえ)み語りかける仏さまのように
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
しなやかな心と振る舞いを心がけます
心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく
人と喜びや悲しみを分かち合います
慈悲(じひ)に満ちみちた仏さまのように
一、生かされていることに気づき
日々に精一杯(せいいっぱい)つとめます
人びとの救いに尽くす仏さまのように
【関連リンク】
浄土真宗本願寺派 善了寺 公式HP
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本願寺講社 善了寺ともに講 公式HP
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龍谷山本願寺講社公式HP
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